弾丸で札幌へ。
大切な人のお墓参りに行ってきました。
会いたくて会いたくて仕方なくて、その思いは歳を重ねる毎に増して行くばかりです。
所属していた事務所の女会長和子ママ。
『きこは私の若い時に似ているのよ。私の方がもう少し綺麗だったけど(ニヤッ)娘だと思ってるからもっと甘えなさい』
ドスのきいた声でいつもこう言ってくれていました。
私は最初から最後まで和子ママの事が大好きで、女性として最高に面白くてチャーミングでかっこいいと憧れていました。
万が一ママが東京で介護が必要になったら、私が精一杯お手伝いさせて頂けたらいいなと本当におこがまし過ぎるけれど、出会った当時から本気で考えていました。
だけど当時の私はその気持ちと裏腹に『売れなくて申し訳ない』と言う気持ちが先立ってしまい、上手に甘えられず、伝えられず、事務所を辞めさせて頂く時も想いを上手に伝えられないままここまで来てしまいました。
時が経ち、今も毎日のようにママを思い出します。
大人になりあの頃解らなかったお酒の美味しさが解るようになった今、『ああ和子ママと一緒にもう一度飲みたかったなぁ』
お洒落が大好きなママ好みの服を見つけてはコーヒーを飲みながら私のフィッティングを嬉しそうに見ていたママを思い出します。
豪快にお酒を飲んで豪快にお洒落をして豪快に笑って怒って豪快に可愛がってくれたかけがえのない人でした。
今回妹さんが、お寺まで連れて行ってくれました。
写真の前で感謝を伝えたら涙がぽろぽろ出てきました。
帰り道妹さんが、『姉さんが大好きでしょっ中通っていたお店があるから一緒に行かない?』と連れて行って下さいました。
『きこちゃんは好きなものを頼んでね』と言って下さったのですが、ママがいつも頼んでいた物が食べたくてお願いしました。
思い出話や、知らなかった日々の話が聞けて穴だらけだった心のピースが埋まっていくようでした。
いつかまた会えた時は思う存分甘えさせてもらうんだ。
その前に、地上で何やってたんだと怒られないよう精一杯生きたいと思います。
心から感謝を込めて。