窓を開けたら部屋中に香る金木犀の香り。
それだけでここに住んで良かったと思える程裏に生えた大きな金木犀が大好きでした。
今朝も愛犬とその木のもとにでかけたら、そこにあったはずの金木犀が根元から伐採されていて悲しい気持ちになりました。
何かが建つのかな。
その為邪魔になった花々木々達は昨晩の間に全て伐採されていました。
動物は切られたら血がでるけれど植物は出ない。
でも動物達と同じように痛みや心を持ち、家族や仲間がいると思うと胸が苦しくなります。
人間のエゴでここに来てくれたのに、また人間のエゴでこんな事になってしまって本当にごめんなさいと言う思いと、どれだけ毎日幸せな気持ちをもらっていたかを小さくなってしまった切株に伝えたいそんな思いで呆然と見つめていました。
すると斜め下から『どうしたんですか?』と可愛い声。
振り向けば、大きなヘルメットを被った小さな女の子がキックボードに乗って立っていました(*´-`)
『ここに生えてた金木犀が大好きだったから、いなくなってしまって寂しなと思って』
『仕方ないですよ。ちなみにここは〇〇になりますよ』
『そうなんだ、教えてくれてありがとう』
『元気出してくださいね』
『あ、、どうもありがとう』
見知らぬ私に声をかけてくれる程社交的なのに、最初から最後まで一度も愛想笑いを見せずハキハキしたおませな口調で真顔で去っていく彼女の後ろ姿が可愛くて(^^)
金木犀の事も、優しく逞しい少女の事も忘れたくないなと思ってブログに書きました。
自ら招いた生命には最期まで愛と責任が持てる人でありたいです。